雇用の安定を図る「無期転換ルール」をご存知ですか?
2018年2月6日みなさま、ご存知ですか?
2018年4月から、改正労働契約法における「無期転換ルール」が本格的にスタートします。
これは、非正規で働く人の雇用の安定を図ることを目的として設けられたルールです。
今回は、4月スタートを目前に控えた無期転換ルールについて簡単にご紹介します。
「無期転換ルール」とは
パートやアルバイト、契約社員など非正規で働く人が同じ企業で5年を超えて勤務すると正社員同様、定年まで働ける権利を得ることが出来るルールです。
厚生労働省の推計によると、現在、非正規で働く人は約1,500万人、その内、勤続5年超の人は約450万人いらっしゃるそうです。
無期転換ルールのポイント
・労働契約が、有期契約から「無期契約」へ
・雇止めの不安を解消!
無期契約とは、契約終了の期間が定められていない契約のことを指します。
必ずしも正社員化という事ではありません。ご注意ください。
= ポイント! =
有期契約労働者は、転換の権利を得ることができますが、自動的に転換されるわけではありません。
自ら申し込む必要がある点に注意が必要です。
権利は、いつ発生するの?
同じ企業と「半年」や「1年」など契約の更新を繰り返し、勤務期間が通算5年を超えて6年目に入った段階で定年まで勤務可能の「無期契約」を企業に申し込む権利を得ることができます。
申込み期間は、1年間の期間中にすれば、次の年から無期契約に転換されるという仕組みです。
ちなみに、契約期間が3年の場合は、1回目の更新後の3年間に無期転換を申し込む権利が発生することになります。
申込みは、口頭でも法律上は有効ですが、書面により意思表示を行って記録を残しておく方が後々のトラブル防止につながります。
※詳しくは、厚生労働省「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」をご参考ください。
さいごに・・
現状は、非正規で働く人たちにこのルールの存在や内容はまだ十分に知られていません。
働く側も、自らが積極的に情報収集に努める必要があること。
その一方で、企業側もこのルールの内容や新たな労働条件等について十分理解しておく必要がありますし、その環境整備も進めなければなりません。
政府が進める「働き方改革」では、長時間労働の改善などと同じく、非正規で働く人の待遇改善も重要なテーマになっています。
このようなことを踏まえ、今回の「無期転換ルール」の存在や内容を知っておくことは有意義なことだと思います。
私たち【ライフコンサルタント】は、皆さまに人生をより豊かに過ごして頂く為のお手伝いをさせていただければ幸いです。
今後とも、よろしくお願いいたします!
HPH180129-003-01