家庭や職場での「サマータイム」の導入は賛成ですか?反対ですか?
2018年10月16日昨年に引き続き、今年も「異常気象」な夏となりました。西日本豪雨や大型台風の発生、連日の記録的な猛暑など、日本各地で甚大な被害が出ています。こうした気候状況は、もはや「異常」ではなく、今後、毎年「当たり前」のように起こるものして捉えておく必要がありそうです。
「サマータイム」導入の目的
今年8月、政府は「サマータイム」導入の検討に入ることを発表しました。2019年からの2年間、猛暑が予想される夏場に時間を2時間早める案について検討するということです。 「サマータイム(夏時間)」とは、先述のとおり、日照時間が長くなる夏季の時期に時計の針を標準時より進める制度のことを言います。日の出の時刻が早まる夏の時期に、時計の針を1~2時間進めることで、長い日照時間を活かし、時間の有効活用や節電に繋げることを目的としています。
「サマータイム」のメリット・デメリット
導入のメリットとしては、
①明るい時間を有効に活用することで省エネ効果が見込める
②早朝の涼しい時間帯を有効に活用できる
③仕事後の明るい時間帯を個々の余暇等に充てられる
④個人消費の拡大よる経済効果が期待できる
⑤犯罪や交通事故の発生率低下が期待できる
などが挙げられます。
一方、デメリットとしては、
①残業時間が増加する
②交通や金融のシステム変更による負担増や混乱の可能性
③生活のリズムが乱れることで体調を崩す人が増加する
などが挙げられます。
尚、制度を導入したばかり時期は、寝不足などから一時的に交通事故が増える傾向も見られるということです。 このように、一時期だけでも時間の感覚をゆがめることにより、国民の日常生活に大きな影響が生じる恐れがあることも事実です。これには多くの懸念や批判の声も挙がっています。
皆さんは、この「サマータイム」の導入について、賛成・反対どちらの意見をお持ちでしょうか。
導入については慎重に検討すべきだと思いますが、夏場の暑い時期、朝の涼しい時間帯を有効活用するという考え方を自身の家庭や職場に取り入れることについてはとても有意義なことだと考えます。
それによって、残業が増えたり健康を害したりするようでは意味がありませんが、そうした点を十分に考慮しさえすれば、家事や仕事を「朝型」にシフトすることのメリットは大きいと思います。
猛暑が続く夏の間だけでも、家庭や職場の「独自ルール」として検討されてみてはいかがでしょうか。
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